保険金の不正請求を行なっていたとして渦中にあるビッグモーターですが、今度は社内のパワハラが問題になっています。
7月25日行われた兼重宏行社長の記者会見では、経営陣がパワハラのことを「強いリーダーシップ」と言い換える場面があり多くの批判を浴びました。
ビッグモーターでは、一体どんなパワハラが行われていたのか、まとめてみました。
さっそく本題に入っていきましょう。
ビッグモーターのパワハラまとめ
ビッグモーターで横行していたパワハラが元社員や社員の告発などにより次々に明るみに出ています。
一体どんなパワハラがあったのか現在出ている情報をもとにまとめてみました。
パワハラ①LINEでの暴言
ビッグモーターでは、通常社員同士の連絡などはLINEを使って行われていたようですが、度々LINEでの暴言があったことを指摘されています。
まず、最近では今回の不正問題が明るみ出た時に、社員に社員に向けた兼重宏行社長のLINEがSNSに流出し話題になりました。

この兼重社長のLINEの内容は、一部の社員の不正がまるで組織的であるかのようにメディアが印象操作をしているというもので、暗に不正への組織的な関与を否定しています。
このLINEを見た人たちからはすぐに批判の声が上がり、7月20日に謝罪が行われています。
広報担当者は産経新聞に「前半部分に不適切な内容が含まれることについて猛省しております。」と兼重氏のメディア批判について謝罪する内容の回答を寄せた。
引用元:https://www.sankei.com/article/20230720-Q5HKPFOQHBP4VF7VGPVK2DQBV4/
その他にも、社員同士のLINEのやり取りの中で不適切な発言があったことがわかっています。


こちらのラインのやり取りは、ビッグモーターの社員が1月のシフトを決める際、上司に元旦に休みを希望したところ
「新年のオープンに休める訳ねーだろボケ!!!!!!!!!!!」
「考えて発言しろ!!!!!!!!!!!」
という返事が返ってきたようですね。
次のLINEは、信じられない罵詈雑言です。

また、本部の幹部と各地の店長のグループLINEでは、1人を吊り仕上げて次のような罵詈雑言を浴びせることがあったようです。
「ふざけた報告すんなボケクソが!!!!!」
「返答もできねーなら店長おりろ、ボケが」
「隠蔽(いんぺい)、ごまかすなら営業してろボケが」
また、LINEに招待されて入るのが遅かった店長に対しては解任という処分も行われていたようです。
ここまでくると、もういじめですよね。
さらに、こちらは営業マンのLINEグループですが、信じられないことに
殺すぞ
の文字が並んでいます。
これが、日本の中でもトップレベルの企業の社員の実態だとしたら、情けないですね。
現在、ビッグモーターの元店長が、上司からのパワハラや残業代の未払いについて岐阜地裁で訴えを起こしています。
訴状によりますと、男性はほかの店長らが参加するLINE上で、上司から「舐めてんの?」「会話すら成立しないなら店長降りろタコ」などの暴言を送られていました。 男性はうつ病を発症し、2021年6月に解雇されたということです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/51d6ba02d799b9106c6e748674861fbbf378c14d
この男性は、度重なるLINEの暴言でうつ病を発症してしまったようです。
このような暴言LINEは、休日も続いていたということですから、心理的ストレスは計り知れませんね。
さて、新社長を迎えたビッグモーターが1番最初にやったことは、なんと全社員のLINEのアカウントの削除です。
「全社員様へ。本日の記者会見でも発表した通り、今後は新体制で再出発していきます」。これは、26日付で新たに社長に就任することが発表されたビッグモーターの和泉伸二氏(54)が会見直後、前社長を含めた社員全員に送ったメールです。
メール:「改革の第一弾としてまず全店のLINEの使用をすべて止めることにします」「会社支給携帯に入っているLINEのアカウント削除をしてください」
引用元:https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000308916.html
社員がLINEアカウントを削除するとこれまでのトーク履歴も全て消えてしまいます。
これに対し、多くの人が情報を隠蔽しようとしてるのではないか、と不信感を募らせているという報道もあります。
パワハラ②降格人事
ビッグモーターでは、ノルマを達成できなかった社員に対して降格人事が行われていたといいます。
「必要ないなら人が足りないところに異動させますかね」
これは、副社長である兼重宏一氏が部下たちに送ったLINEです。
7月25日の記者会見で、降格人事について記者に言及された兼重宏行社長は次のように答えました。
「創業当初から、『この人ならばできるだろう』という抜擢人事です。仕事をやってもらって『まだ十分な力がないね』という場合はすぐ降格します」と説明。その上で「今回、『頻繁に』と言われていますが、復活した人間も同じくらいおります。ちょっと行き過ぎがあったのかもわかりませんけども、悪意を持ってやるということは一切ありません」
実際には、不正があった背景にこのような降格人事や過剰なノルマがあったことが報告されているので、苦しい言い逃れにように聞こえます。
パワハラ③昼飯抜き
ビッグモーターでは、買取と販売それぞれ5台がノルマとして課せられており、達成できないと「昼飯抜き」になることもあったといいます。
関西地方の店舗で2021年まで中古車売買の営業担当として勤務していた20歳代の男性が、朝日新聞の取材に応じた。男性には、買い取りと販売それぞれ月5台がノルマとして課されていた。達成できないと、上司から「昼飯も食べるな」と厳しく叱責(しっせき)されたという。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6558438da3e421f1fe3a2e3345e5b4dc1fdea897
店長は現場の社員に対し、厳しく叱責したり罵詈雑言を浴びせ、さらに店長は幹部から厳しい言葉を投げられたり降格処分にあったりしているので、こういったパワハラが組織の中で常態化していたのではないでしょうか。
パワハラ③不正を指示
今回問題になっている保険金の不正請求ですが、上司の指示があったということがわかっています。
こちらの動画は「ビッグモーター熊本浜線店」で撮影されたものですが、なんとタイヤに穴を開ける方法を工場長が部下にレクチャーしています。
また、不正がわかるLINEも確認されています。

CVT交換したていで完全犯罪しときあす!!
と書かれてるので、上司への不正の報告でしょうか。
車や仕事が好きで、ビッグモーターに入社した社員にとって、このような不正を働かなければいけないことはどんなにか苦痛でしょう。
さいごに
今回は、ビッグモーターのパワハラをまとめてみました。
しかし、現在表に出ているのは、ほんの氷山の一角でしょう。
今後も新しい情報がありましたら追記します。
最後までごらんいただきありがとうございました。



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